車(クルマ)

【整備士歴20年】車のメンテナンス 基本編

「メンテナンス基本編」はじめに・・・

整備士として20年、様々なお客さんの車を見てきました。

日常の足として、仕事の相棒として、趣味の車として・・・

車との付き合い方は人それぞれですが、基本的なメンテナンス編から

どっぷり趣味の世界まで。今までの経験と知識を駆使して記事を書いて

いきたいと思う…んですが、

  「かなり個人的な好みが反映されると思うのでご容赦ください」

 あくまでこんな意見もあるのね~というスタンスで読んで頂ける

 と幸いです。

メンテナンスの基本 「洗車」

 とりあえず…この記事を書いているのが4月なので季節的には花粉と黄砂で車がグチャグチャになっている頃ですね~💦

私の住んでいる地域ではスタッドレスからサマータイヤに切り替えて、春の陽気にテンション上がりつつ車を見ると…ドロドロに汚れた現実が待っています( ;∀;)

 車の維持って色々手がかかるんですが、メンテナンスで何が一番基本になるかと言われれば…やっぱり洗車が基本です。洗車の目的は車の価値を守る、劣化を防ぐ等々ありますが、整備士的には”車の変化に気付くため”という意味が一番大きいです。

車で走れば必ず飛び石やら何やらで傷付きますし、鳥ふんや酸性雨で塗装が侵食されたり…他にもたまたま踏んだ道路の縁石でタイヤ・ホイールが損傷、実はパンクしてたとか。

やり方にしても求めるレベルによって、非常~~~~~~~~に奥が深い世界です💦

 このブログではお手軽な洗車方法を紹介しますが、リクエスト等あればもっと深い話も記事にしようかと思います。まずは初回ということで簡単に洗車方法を分類して紹介します。

最強にお手軽・・・<門型洗車機><スタンド手洗い>

 はい、要はガソリンスタンドへGO! 以上!

 というと終わっちゃうので少し解説しますね(^^;

<門型洗車機>

まず門型洗車機は自動なのでお金入れて待つだけ、運転者がすることはワイパーやラジオアンテナの養生くらい…なんならスタンドの店員さん呼べばやってくれるところがほとんどだと思います。洗い残りが気になる人は自分で拭き上げ必須ですが、24時間やっている場所もあるので気軽に利用できるという点でも最強ですね。多少の洗車傷が付いても気にしない、自分の時間と手間を取られるくらいなら機械でオッケーという方向けです。

<スタンド手洗い>

 スタンド手洗いはもう依頼してお金払うだけなので、なにもする事無いですね。ただ…室内清掃もセットでやってくれる場合は1つだけ注意点が…

 見られて恥ずかしいものは室内に置かないで💦

 過去にはゴミ箱に使用済みコン〇ーム、とか一人用シリコン製の何かとかモーターで振動するやつとか…ゴミなら捨てればいいんですが、ゴミ箱以外にまとめてたりするとお客さんに聞かなきゃいかんのですよ💦 捨ててもいいですか?とか動かしてもいいですか?って。気まずい雰囲気になること間違いなしなので気を付けましょう!!

DIY初級・・・<洗車場にて自分で手洗い>

 まずは初級編だとここからですね。洗車場は昔だといたるところにありましたが、近年は設備が古くて立地が悪い場所からどんどん無くなっています。スタンドに併設されている場合もありますが、市街地の狭いスタンドとかには無いですし…屋根付きでゆっくり洗車できる洗車場が近くにあるよ~って人はラッキーですよ!

<洗車場にて自分で手洗い>

 さて、初級のここから自分で用意するものが出てきます。大抵の洗車場の洗車機は高圧洗浄機に温水噴射、シャンプー(洗浄剤)噴射、ワックス(艶出し剤)噴射の機能が付いたものだとして話を進めますね。最低限必要なものとしては

  • シャンプー洗車用スポンジ
  • 10L程度のバケツ
  • 拭き上げクロス(セーム又はマイクロファイバー)

 洗車場での基本的な流れを説明(今回はシャンプー洗車コースを想定)しますと、

 ①洗車スペースへ駐車。全ての窓とドアを閉め、サイドブレーキかけて鍵を持って車外へ

 ②洗車機のコース料金を確認して投入

 ③水洗い開始 高圧水洗車で全体的に泥・砂などの大きな汚れを落とす。

 ④シャンプー(洗浄剤)噴射開始 全体的に車両へ吹き付けたらスポンジでやさしく擦る。
  ※洗車機の機種やコースによってはワックス成分入り

 ⑤水洗い(洗浄剤落とし)開始 洗浄剤が残らないように上から下へ流していく

 ⑥洗車機停止後、車体に残った水分を拭き上げクロスで拭き上げ。(クロスが汚れた場合                
  はバケツに汲んだ水で洗う)

 流れはこんな感じですね。実際の注意点がいくつか
 洗車時の基本なんですが、大きい汚れから先に流す、上から下へ汚れを落とす、というの
 が基本です。上記の流れでいえば水洗いの最初にタイヤ&ホイール周りの泥・砂を飛ばし
 て車体の屋根から下側へ向けて高圧で流していく。シャンプーのスポンジ洗いも屋根から
 下へ順に洗っていく感じです。逆にしてしまうと砂などの異物がスポンジに挟まった場合
 に、洗った箇所が傷だらけになってしまいます。また、シャンプーはあくまで車体の洗車   
 なのでホイールを洗浄剤で洗う場合、洗う道具と拭き取りクロスは車体(ボデー)と別の物
 を使用してください。

 そして、最大の注意点が…直射日光が当たる場所で洗車しない、車体(ボデー表面)が熱い
 時の洗車は控える。これだけで仕上がりにシミができにくくなります。時間と場所の検討
 が必要になりますが…できるだけ綺麗に洗車したいと思う方は必ず守ってください。